2020.7.23 熊本大雨被災地へ支援物資を送りました

 7月の大雨で被害を受けた熊本の保育団体を支援するため、まちっこプロジェクトでは早速物資と義援金の呼びかけを行いました。心ある方々の賛同を得てタオル等支援物資が集まり、8月に岡山笑顔プロジェクト防災倉庫と熊本さくらんぼ保育園へ物資を送りました。

 ご協力いただいた皆様ありがとうございました。

2020.4.3 長野市の保育園へ義援金を届けました

 2020年4月3日、合計132名の方々から寄せられた義援金209,408円と保育資材を長野市立豊野南保育園に届けました。

 支援してくださった皆様、本当にありがとうございます。

 

 豊野南保育園は、2019年10月に発生した台風19号の大雨による千曲川の氾濫によって浸水が天井に迫る高さ2メートルに達し、全壊しました。園舎は2020年4月の再開に向けてすぐに工事が開始され、子どもたちはその間、近隣のすずらん保育園と公民館に分かれて生活し、市民グループのボランティアの方々は土日祝日、被災した子供たちと寄り添う『ひろば』避難所で子どもたちの心身をケアしました。

 

 はぐはぐの樹は長野市役所保育園担当者の方々と相談し、全壊した私立豊野南保育園に支援することを決め、子どもたちの遊具など保育教材を購入するための義援金を募ったところ、2ヶ月足らずでなんと132名もの方々から目標額の20万円を超える支援が集まりました。はぐはぐの樹も12月に中央区内の某私立保育園の新人研修(人形作り)で得た収益を材料費・講師費を差し引いて全額支援しました。

 誠にありがとうございました。

2019年秋開始 国と都議会宛よりよい保育のための署名

 毎年恒例の国と都議会宛の署名活動。

 今年は2020年1月時点で、中央区の公立・私立保育園などの保育士の方々のご協力により国宛207筆、都議会宛263筆が集まりました。

 署名してくださった方々の声を政策決定者に届けたいと思います。

 ありがとうございました。

 

2018.9.21 国会・都議会請願署名スタート

 今年も国会と都議会宛の請願署名が始まりました。

 「東京の保育をよりよくするにはどうすればいい?」という掛け声とともに、9月21日、雨にもかかわらず市ヶ谷の会場に夕方、保育を終えた保育士さんたちが100名近く集まり、公的責任による保育施策の拡充を求める署名スタート集会が行われました。

 当日は、白梅学園大学学長の近藤幹生先生が講演されました。

 そして、はぐはぐの樹からは土田まりさんが登壇し、中央区の認可外保育所キッズスクウェア日本橋室町で亡くなった甲斐賢人君のことや、今年7月に中央区の保育ママのもとで起きた死亡事故、規制緩和が進む保育への危機感などを自身の経験を交えてお話しさせて頂きました。

 これ以上の規制緩和を食い止め、保育の質を妥協せず、保育士が働き続けたいと思える環境を維持していくために、今年も皆様のご協力をよろしくお願いいたします。

2018.7.27保育ママに預けられた女の子が亡くなりました

 今年7月27日、中央区の保育ママに預けられた11か月の女の子が亡くなりました。

 朝日新聞や毎日新聞でも本件は報じられていましたが、都政新報(2018年8月10日付)では、「職員が保育中に眠っていた女児を起こそうとしたところ応答がなかったため110番通報したが、搬送先の病院で死亡が確認された」「定員は0-2歳までの3人。事故発生時も3人の児童が施設を利用していた」「事故の経緯や睡眠時のチェック体制などを確認し、事故の再発防止につなげる」と報じられています。

 はぐはぐの樹で活動する私たちは、会ったことはありませんが、この女の子の命が失われたことに衝撃を受け、深い悲しみを感じ、涙し、また、女の子を大切に大切に育て愛してきたであろうご家族をはじめとする方々に深い哀悼の意を捧げたく、ここに記載させて頂きました。

 

中央区では保育事故の検証委員会を設置し、本件について調査すると発表しています。

中央区ホームページ

https://www.city.chuo.lg.jp/kusei/kohokotyo/press/puresuheisei30/20180803press.html

2018.1.24 皆様から頂いたカンパ金を届けました

 東京都中央区では、公立園、私立認可園、認証保育園や公設の児童館などの全ての施設において、安全対策の一環として、区の予算でAEDが設置されています。しかし、認可外保育施設では設置されていない施設が多いことを知り、はぐはぐの樹では、死亡事故防止運動の一環として、2017年の間、この課題に注力してきました。

 その取り組みのスタートとして、支援している認可外保育施設に一刻も早く導入すべく、はぐはぐの樹ではカンパ活動を行い、中央区をはじめとする保育施設で勤務する方々や、その他にも、子どもの命を守るためのこの活動にご賛同いただいた沢山の方々のご協力をいただき、2018年1月24日、カンパ金額167,020円をまちのてらこや保育園に寄付いたしました。

 募金額は、こちらの保育園でもカンパを集め、総額230,060円となりました。

 購入する機器は、日本光電工業製AEDコム(AED3100)となります。

 ご協力いただいた一人ひとりの方々に心よりお礼申し上げます。

 本当にありがとうございました。

 

2017.2.5 東京合研「保育施設における事故」分科会

 

 25日世田谷区大東学園高校で行われた東京合研の「保育施設における事故」分科会で、志村しょう子保育士がパネラーとして発言しました。

 

 「はぐはぐの樹」は、2016年3月に中央区の認可外保育施設で死亡事故が起きたことをきっかけに、もっと地域の横のつながりをつくって、子育て保育について考えようという趣旨で発足しました。

 

 東京合研の分科会では、中央区の認可外保育施設キッズスクウェア日本橋室町でお子さんを亡くされたお母さんに代わって、事故について話しました。     

 

賢人くんの両親は、もともと大田区に住んでいましたが、待機児童が多いことを知り、少しでも入園の可能性の高い千葉県に転居しました。育休から職場復帰するに当たり、保育園の申し込みをしたものの認可園に入れず、やむなくお母さんの会社が契約している企業内の認可外保育施設に預けることにしました。

  

2016311

 

その日は、お母さんが仕事を午前に終わり、お母さんの実家に賢人くんと出かける予定にしていました。入園してからまだ一月弱。家では、入眠してから30分もすると、お母さんを探して眠りが浅くなってしまう賢人くんでしたが、保育園からはそんな報告もなかったので、保育園では他の子がいて安心するためよく寝るのかなと、敢えてお昼寝の終わる頃を見計らってお迎えに行ったそうです。 

 220分、園に着き、入り口のマジックミラー越しに、プレイルームであそんでいる子どもが数人、正座した保育士が一人の子どもを抱えているのが見えました。賢人くんでした。賢人くんは人形のように手足がだらんとして、おかあさんはすぐに賢人くんを抱き取り蘇生措置を開始、口に息を吹き込みながら「早く救急車を呼んでください」と言ったそうです。

  235分救急車が到着し、病院に搬送されましたが、まもなく死亡宣告されました。

  警察の聴取で、賢人くんは、保育園で、あるときからみんなのいる部屋ではなく、別の部屋に一人で寝ていたということがわかりました。おかあさんは、保育園からそんなことは知らされておらず、以前寝つきについて尋ねた時も「よく寝ていますよ」との聞いていたのでした。 

 

この施設では、園長は保育士免許を通信教育で取得し、保育経験は3年。賢人くんを当日寝かしつけていたのは月に1、2度出勤する非常勤職員でした。園長の指示によりうつぶせによる寝かしつけを行い、その後2時間以上睡眠時チェックもしていないことがわかってきました。おかあさんは、入園まもない時期マジックミラー越しに、賢人くんが泣いて抱っこを求めても、20分間誰も相手をしない場面を目撃したこともありました。

  園の保育方針への疑問は他にもありました。なぜ、まだ保育園に慣れていない子どもを一人の部屋に寝かせたのか、なぜうつぶせ寝にしたのか、なぜ2時間以上も睡眠時の呼吸確認をしなかったのか。

 

 その後、保育園からの謝罪もないまま1年が経過しようとしています。おかあさんは、事故の翌月、東京都に対して検証委員会で事故の調査を行うよう求め、現在その結果を待っているところです。

 

 賢人くんを失ったおかあさんの悲しみが終わることはありませんが、せめて、もう2度とこんな事故を起こさせない、子どもたちが元気に子ども時代を過ごせるよう、大人がしっかりと手を繋いでいかなければならないと思います。

(2017年2月吉日 志村しょう子)